1.鼠径ヘルニア・手掌多汗症の専門クリニック
当院ではふたつの疾患に対する外科治療を中心に行います。
ひとつ目は鼠径ヘルニアです。
これは鼠径部(両足の付け根付近)の筋肉に隙間が生じて、お腹の中の臓器や脂肪が皮膚の下に飛び出してしまう病気です。時間経過とともに大きく膨れ、時に強い違和感や痛みを伴うこともあります。
治療には手術以外に選択肢はありません。当院では、患者様の要望、状態に合わせて内視鏡を使用した腹腔鏡下手術と従来の鼠径部切開法を行います。
ふたつ目は手掌多汗症です。
多汗症は手のひら、脇、背中、胸部、足の裏などで異常に発汗する病気です。このうち、手のひらに汗が多く日常生活に影響をきたした状態を手掌多汗症といいます。
内科的治療として発汗を抑える塗り薬や内服薬、手のひらに電気を当てたりボトックスを注射する方法などがありますが、望んだ効果が得られない場合や、持続しない場合には手術によって発汗の原因となっている神経を切断します。
効果は確実ですが、背中や太ももなどに汗が増える代償性発汗が生じる危険があるため、基本的には聞き手側の神経節切断のみを行う方針としています。合併症に関しては、手術前に十分に説明をさせていただきます。
2.痛みが少なく身体に優しい、早期の社会復帰が可能な手術
当院では、主に腹腔鏡(お腹の中の内視鏡)を使った手術を行います。
鼠径ヘルニアは、お臍と左右脇腹の3箇所に5mmのポートを挿入し手術を行います。足の付け根部分の皮膚を4〜5cm切開する鼠径部切開法と比較し、傷が小さいので日常生活と社会復帰が早いとヨーロッパで報告があります。
手術時間は約50分で午前中に手術を終え、約2時間休んだあと歩いて帰宅もしくはホテルへ移動となります。手術当日夕方から食事は可能で、翌日から日常生活は普段通り送っていただくことができます。
手掌多汗症では、脇に2箇所3mmのポートを挿入して胸の中から胸部交感神経を切断します。
手術時間は5〜10分で、術後は1時間前後の休憩後に帰宅もしくはホテルへ移動となります。手掌多汗症では手術当日の昼食から食事は開始となります。
鼠径ヘルニア、手掌多汗症ともに小さい傷での内視鏡手術になりますので、身体への負担を小さくでき、普段の日常生活へ早く復帰していただくことが可能です。
3.専門医による治療
手術の執刀は院長松村が行います。
院長である松村医師は、外科医として21年にわたり最前線で治療にあたってきました。
松村院長が保持する資格は、日本外科学会外科専門医、日本消化器外科学会消化器外科専門医指導医、日本内視鏡外科学会技術認定医(ヘルニア)です。この中で、内視鏡外科学会技術認定医は合格率が30%を下回る非常に取得が難しい資格となっていますが、2016年に鼠径ヘルニアに対する腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術で技術認定医を取得しています。鼠径ヘルニアでの福岡県内の取得者はわずか数名です。
腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術の手術経験数は、約1300例以上です。複数の施設で手術執刀と指導に携わり、学会活動、論文、書籍等の業績があります。
手掌多汗症に対する胸腔鏡下胸部交感神経節切除術に関しては、過去に勤めていた施設で約800例の執刀経験があります。特に術後合併症はなく良好な結果です。
また、手術に必要な全身麻酔は、全身麻酔に長けた麻酔科標榜医を所持している医師が担当します。手術中はもちろん、術後の麻酔が関連した症状にも対応しますので、安心していただけます。
患者様の安全を一番に考えた安心で確実な手術を提供することができます。
4.最新の医療機器と設備
当院では開業するにあたり、検査機器、手術機器、麻酔器等は最新の医療機器を備えています。
患者様には総合病院と遜色ない環境のもとで安全な手術を提供することができます。
医療機器に必要な洗浄と滅菌の設備も備えており、安心して治療を受けていただくことができます。また、術後にお休みいただくリカバリールームを4室設けています。プライバシーは確保できており、ナースコールもありますので、術後にお困りの際はいつでもお呼びください。
5.予約制の診療で待ち時間が少ない
当院は完全予約制としています。そのため、診察まで長時間お待たせすることはありません。受診希望の患者様は、電話とインターネットから予約を行なってください。
6.公共交通機関や車でのアクセスが良好で来院しやすい環境
当院は国道10号線に面したツルハドラッグ内にあります。
自家用車で受診される際にはドラッグストア店舗の駐車場をご利用ください。バスで受診される場合は西鉄バス片野駅で降車ください。また、遠方から受診される患者様は小倉駅から北九州モノレールが便利です。