「人前で手のひらの汗が気になる」「手汗によって日常生活で不便を感じている」といったお悩みはありませんか。
北九州市の北九州まつむら日帰り外科クリニックでは、手掌多汗症に対して外用薬や内服薬による保存的治療から、ETS(胸腔鏡下交感神経遮断術)による手術まで、幅広い治療に対応しています。
手掌多汗症は、日常生活や仕事、人とのコミュニケーションに影響を及ぼすことのある疾患ですが、適切な治療によって改善が期待できます。このページでは、手掌多汗症の原因や症状、治療方法について分かりやすく解説するとともに、当院で行っている治療の特徴についてご紹介します。
手掌多汗症とは

手掌多汗症とは、手のひらに必要以上の汗が出る状態を指します。日常生活の中で手が常に湿っている、あるいは水滴が落ちるほど汗が出ることもあり、日常生活に支障が生じる場合があります。
通常、汗は体温を調節するために分泌されます。しかし、手掌多汗症では体温とは関係なく汗が分泌されることがあり、精神的な緊張やストレスによって症状が強くなる傾向があります。
この症状は、交感神経と呼ばれる自律神経の働きが過剰になることで起こると考えられています。交感神経は発汗をコントロールする役割を担っていますが、その働きが過剰になることで手のひらの汗腺が強く刺激され、発汗が増えるとされています。
手掌多汗症の症状
手掌多汗症では、体温調節とは関係なく発汗がみられることがあり、日常生活のさまざまな場面で不便を感じることがあります。主な症状として、以下のようなものが挙げられます。
- 手のひらが常に湿っている、または汗がにじんでいる
- 手のひらから汗が滴り落ちるほど発汗することがある
- 紙やノートが汗で湿ってしまい、文字が書きにくい
- スマートフォンやパソコンの操作がしにくい
- 緊張やストレスを感じたときに手の汗が増える
このような症状が続き、日常生活に支障を感じる場合には、手掌多汗症の可能性があります。
手掌多汗症は珍しい病気ではありません
手掌多汗症は、決して珍しい病気ではありません。手掌多汗症を含む「原発性局所多汗症」は、日本ではおよそ5〜10%程度の人にみられるとされており、約10人に1人前後が何らかの多汗症の症状を抱えていると報告されています。
その中でも、手のひらに症状が現れる手掌多汗症は比較的多くみられるタイプであり、決して特別な病気ではありません。多くの場合、思春期頃から症状が現れることが多く、学生の頃から長年悩み続けている方も少なくありません。
一方で、汗に関する悩みは周囲に相談しにくい症状でもあります。「体質だから仕方がない」「同じ悩みの人はいないのではないか」と考え、医療機関を受診せずに過ごしている方も多いとされています。
しかし、手掌多汗症には症状の程度に応じた治療方法があり、適切な治療によって症状の改善が期待できます。手の汗によって日常生活に支障を感じている場合には、一人で悩まず、医療機関で相談することが大切です。
手掌多汗症の治療法

手掌多汗症の治療は、重症度に応じて段階的に行われます。
まず軽症から中等症では、外用薬(アポハイドローション)や内服薬(プロバンサイン)による保存的治療を行います。継続的に使用することで、発汗の抑制が期待できます。
これらの保存的治療で十分な効果が得られない場合や、日常生活への支障が大きい場合には、ETS手術(胸腔鏡下交感神経遮断術)が選択肢となります。
治療にあたっては、患者さまの重症度や生活への影響、治療に対するご希望を踏まえ、適切な治療法を選択することが重要です。
ETS手術とは

ETS手術(胸腔鏡下交感神経遮断術)は、手掌多汗症の原因となる交感神経の働きを抑えることで、手のひらの過剰な発汗を改善する手術です。胸腔鏡を用いて胸の内部を確認しながら交感神経節を処置する、低侵襲な手術として行われます。
手掌多汗症の発症には、第2、第3、第4交感神経節が関与しているとされており、これらのうち上位(脳に近い部位)を処置するほど発汗抑制効果は高まります。一方で、術後に代償性発汗が生じやすくなることが知られています。代償性発汗とは、背中や腹部など他の部位に発汗が増える現象で、日常生活に影響を及ぼす場合もあります。
そのため当院では、手汗の改善効果と術後の生活への影響とのバランスを重視し、第4交感神経節を対象とした処置を行っています。これにより、過剰な発汗を抑えつつ、代償性発汗のリスクを可能な限り軽減することを目指しています。
手術は胸腔鏡を用いて行い、脇の下に約3mmの小さな傷の2か所のみで実施します。身体への負担が少ない方法であり、日帰りでの手術が可能です。
ETS手術のメリットと注意点
ETS手術は、手掌多汗症に対して高い効果が期待できる治療法です。原因となる交感神経に直接アプローチすることで、手のひらの発汗を根本的に抑えることが可能となります。特に、外用薬や内服薬などの保存的治療で十分な改善が得られなかった場合に、有効な選択肢となります。
また、胸腔鏡を用いた低侵襲手術であり、傷が小さく身体への負担が少ない点も特徴です。手術時間も比較的短く、日帰りでの手術が可能なため、日常生活への影響を最小限に抑えながら治療を受けることができます。
一方で、ETS手術には注意すべき点もあります。代表的なものとして「代償性発汗」が挙げられ、手の汗が減少する代わりに、背中や腹部、太ももなど他の部位の発汗が増えることがあります。症状の程度には個人差がありますが、日常生活に影響を感じる場合もあるため、事前に十分な理解が必要です。
また、一度処置した交感神経は元に戻すことができないため、治療の適応については慎重に判断することが重要です。当院では、患者さまの症状の程度や生活への影響を踏まえ、手術の適応を丁寧に評価し、ご納得いただいたうえで治療を行っています。
当院が多くの患者さまに選ばれる理由
当院では、保存的治療からETS手術まで一貫して対応し、患者さま一人ひとりに適した治療をご提案しています。症状や生活背景、ご希望に応じて治療方法を選択し、段階的に無理なく治療を進められる体制を整えています。
軽度から重度まで対応|症状に合わせた治療方針

軽度から中等度の症状に対しては、外用薬や内服薬といった身体への負担が少ない治療から開始します。治療の効果や経過を確認しながら、その方に適した治療を進めていきます。
保存的治療で十分な改善が得られない場合には、症状や生活への影響を踏まえたうえで、ETS手術を含めた治療をご提案しています。
日帰りで受けられる手掌多汗症のETS手術

保存的治療で十分な改善が得られない場合には、ETS手術による外科的治療が選択肢となります。当院では胸腔鏡を用いた低侵襲手術を日帰りで実施しています。
入院の必要がないため、日常生活への影響を抑えながら治療を受けていただくことが可能です。
身体への負担を抑えた胸腔鏡手術

ETSでは、脇に2か所、約3mmの小さな傷から器具を挿入し、胸腔内で発汗に関わる交感神経を処置します。切開が最小限であるため身体への負担が少なく、術後の回復が比較的早い点が特徴です。
傷も小さいため、見た目への影響を抑えた治療が可能です。
手掌多汗症に精通した医師による治療

手術は院長である松村医師が担当します。外科医として長年の経験を有し、手掌多汗症に対する胸腔鏡下手術も800例以上の実績があります。これまで重篤な合併症は認めておらず、安定した治療成績を積み重ねています。
また、手術に必要な全身麻酔は日本麻酔科学会認定の麻酔科専門医が担当します。手術中の全身管理はもちろん、術後の麻酔に関連する症状にも適切に対応できる体制を整えており、安心して手術を受けていただけます。
駐車場完備で通院しやすい環境
当院は国道10号線沿いのツルハドラッグ内にあり、お車でも来院しやすい立地です。お車でお越しの際は、ドラッグストアの駐車場をご利用いただけます。
公共交通機関でのアクセスも可能で、西鉄バス「片野駅」から徒歩圏内です。遠方からお越しの場合は、小倉駅から北九州モノレールのご利用が便利です。
完全予約制で待ち時間を軽減
当院は完全予約制としており、待ち時間をできるだけ短くできるよう配慮しています。診察から治療までスムーズにご案内できる体制を整えており、忙しい方でも通院しやすい環境です。
治療の流れ
外来(初診)

初回の診察では、症状がいつから続いているか、発汗の程度、日常生活への支障について詳しく確認します。あわせて、手掌多汗症の診断基準に基づいて重症度を評価し、治療の必要性を判断します。
そのうえで、まずは外用薬による保存的治療を行うのか、必要に応じて内服薬を併用するのかを検討します。これらで十分な効果が得られない場合には、ETS手術による治療も選択肢となります。治療方針は、患者さまのご希望も踏まえて決定します。
治療(外用薬・内服薬・手術)

外用薬の場合は、ご自宅での使用方法や注意点を説明し、継続的な治療を開始します。症状に応じて、内服薬を併用することで、発汗の抑制効果を高めることが期待できます。
ETS手術の場合は、原則として日帰りで行います。手術日に来院いただき、胸腔鏡を用いた低侵襲手術を実施します。術後は一定時間の経過観察を行い、歩行や呼吸状態に問題がないことを確認したうえで当日中にご帰宅いただきます。
外来(経過観察)

治療後は、症状の改善状況や副作用の有無を確認するため、外来で経過診察を行います。
外用薬や内服薬では、効果の程度や副作用の有無を確認しながら、治療内容の調整や継続の判断を行います。ETS手術後は、術後1週間前後および1か月前後を目安に受診していただき、手汗の改善状況や代償性発汗の有無、創部の状態などを確認します。
なお、遠方からお越しの患者さまには、来院負担を軽減するため、電話やオンラインによるフォローにも対応しています。
患者さまからよくある質問
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まずは相談だけでも可能ですか?
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はい、可能です。現在の症状やお悩みについてお話を伺い、治療の選択肢や進め方についてご説明いたします。お気軽にご来院ください。
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手掌多汗症の治療はどのように選べばよいですか?
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症状の程度や日常生活への影響に応じて治療方法を選択します。
軽度の場合は外用薬(アポハイドローション)から開始し、必要に応じて内服薬(プロバンサイン)を検討します。これらで十分な改善が得られない場合には、ETS手術を選択肢としてご提案しています。
当院では、患者さまのご希望も踏まえながら、段階的に無理のない治療をご提案しています。
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ETS手術はどのような方が対象になりますか?
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外用薬や内服薬による保存的治療で十分な効果が得られない方や、手の汗によって日常生活に大きな支障を感じている方が対象となります。診察時に症状の程度や生活への影響を丁寧に確認し、手術が適しているかを検討します。
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ETS手術を受ければ必ず汗は止まりますか?
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ETS手術は、手掌多汗症に対して高い改善効果が期待できる治療法です。多くの方で手のひらの発汗が大きく軽減し、日常生活での不便の改善がみられます。
ただし、完全に汗が出なくなるわけではなく、適度な発汗が残る場合もあります。また、効果の現れ方には個人差があります。
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ETS手術後はどのくらいで日常生活に戻れますか?
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個人差はありますが、多くの方は翌日から日常生活が可能です。デスクワークなどの軽作業は早期に再開できるケースが多く、激しい運動については数日程度控えていただいています。
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代償性発汗とは何ですか?
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手の汗が減少する代わりに、背中や腹部、太ももなど他の部位に発汗が増える現象です。程度には個人差がありますが、日常生活に影響を感じる場合もあります。
当院ではこのリスクに配慮し、第4交感神経節を対象とした手術を行い、発汗の改善と生活への影響のバランスを重視しています。
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ETS手術は痛みがありますか?
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手術は全身麻酔で行うため、手術中に痛みを感じることはありません。術後には軽い痛みや違和感が生じることがありますが、多くの場合は内服薬でコントロール可能な範囲です。
受診予約について
受診のご予約は、Web予約フォームまたはお電話にて受け付けております。
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