福岡県北九州市の「北九州まつむら日帰り外科クリニック」では、日帰り手術による成人臍ヘルニアの治療を行っています。
ここでは、臍ヘルニアの病気の概要や、当院で行っている治療の特徴についてご紹介します。
臍ヘルニアとは

臍ヘルニアとは、へそ周囲の腹壁にできたすき間から、腸や脂肪組織などの腹腔内の内容物が皮膚の下へ押し出される状態をいいます。
へその部分には、胎児期に臍帯が通っていた小さな開口部があり、出生後は通常この開口部が徐々に閉じていきます。しかし、この閉鎖が不十分なまま残ると、腹圧が高まった際に臍ヘルニアが起こることがあります。また、成人の場合は肥満・妊娠・慢性的な腹圧上昇などが原因となるケースもあります。
乳幼児にみられる臍ヘルニアは、生後しばらくしてから気付かれることが多く、成長に伴って腹壁がしっかりしてくると、多くは2歳前後までに自然に閉じていきます。一方、成人に起こる臍ヘルニアは自然治癒が期待できません。時間の経過とともに脱出部(ヘルニア門)が広がりやすく、膨らみも徐々に大きくなる傾向があるため、適切な治療介入が必要です。
成人の臍ヘルニアが起こる主な原因
成人の臍ヘルニアは、小児の場合とは発症の仕組みが異なります。主なメカニズムは、へそ周囲の腹壁の弱い部分に、慢性的に腹圧がかかることによって生じるものです。
成人では、へそ部の筋膜はもともと他の部位に比べて強度が弱く、加齢とともにさらに脆弱化することがあります。この腹壁の弱点に、継続的な腹圧上昇が加わることで臍ヘルニアが発症しやすくなります。
慢性的に腹圧が上がる主な要因としては、「肥満」「妊娠・出産」「慢性的な咳」「重い物を扱う仕事」「筋トレなどによる強い腹圧の反復」などが挙げられます。これらの要因が重なることで腹壁への負担が増し、臍ヘルニアを発症するリスクが高まります。
臍ヘルニアの症状
成人の臍ヘルニアでは、へその周囲が丸くふくらんで見えることが最も一般的な症状です。
立位のときや、咳ばらい・排便時のいきみ、重い物を持ち上げるなど腹圧が上昇する動作を行うと、ふくらみがより大きくなるのが特徴です。反対に、仰向けに寝ると腹圧が下がるため、ふくらみが自然に小さくなり、目立たなくなる傾向があります。
初期の段階では痛みを感じないこともありますが、進行すると臍部に引きつれるような違和感や鈍い痛みが出ることがあります。特に、腹圧のかかる動作を繰り返した後には不快感が強くなり、日常生活の中で気になる場面が増えることがあります。
臍ヘルニアは放置すると危険な病気

成人の臍ヘルニアは自然に治ることはなく、放置すると症状が進行し、重篤な合併症である「嵌頓」を起こすリスクが高まります。
嵌頓とは、腹壁のすき間から飛び出した腸などが元の位置に戻らなくなり、腸の通過が妨げられたり、血流が遮断されたりする状態を指します。さらに進行すると腸閉塞や腸の壊死を引き起こし、放置すれば腹膜炎など命に関わる危険な病態に至る可能性があります。
こうしたリスクを避けるためにも、成人の臍ヘルニアが疑われる場合は、早めに専門医を受診し、適切な診断と治療を受けることが重要です。
臍ヘルニアの治療法

成人の臍ヘルニアの治療は手術が唯一の方法です。自然に閉じることはなく、腹壁の穴(ヘルニア門)を確実に塞ぐ必要があります。主な手術方法には、「縫合による閉鎖」と「人工補強材(メッシュ)を用いた閉鎖」の2種類があります。
縫合による閉鎖は、ヘルニア門が比較的小さい場合に行われ、筋膜を糸で縫い合わせて閉じる方法です。一方で、ヘルニア門が一定以上の大きさの場合には、医療用メッシュを筋膜の上に重ねて腹壁を補強する方法が選択されます。メッシュを使用することで腹壁の強度が高まり、再発リスクを抑えられる点がメリットです。
臍ヘルニアの状態によっては、通常行う小切開の開腹手術に内視鏡を併用する場合もありますが、いずれの場合も安全性に十分配慮したうえで手術を行います。
どの手術法が適しているかは、ヘルニア門の大きさ、症状、体格、既往歴などを総合的に評価したうえで判断します。
当院で行う臍ヘルニアの治療

当院では、臍ヘルニアに対して内視鏡を用いた日帰り手術を行っています。内視鏡日帰り手術には、「傷が小さく身体への負担が少ない」「日常生活のリズムを崩しにくく、早期の社会復帰が可能」「入院が不要なため、患者さまやご家族の負担を軽減できる」など多くのメリットがあります。
執刀を担当する松村院長は、日本外科学会認定の外科専門医、日本消化器外科学会認定の消化器外科専門医に加え、日本内視鏡外科学会(消化器・一般外科)の技術認定医を取得しており、技術と経験にもとづく安全性の高い日帰り手術を提供しています。
高度な専門性にもとづく治療により、患者さまが安心して日帰り手術を受けていただける医療体制を整えております。
臍ヘルニアの治療費用
臍ヘルニアの治療は、保険診療の範囲内で受けていただくことが可能です。また、高額療養費制度を利用することで、自己負担額を抑えることができます。
当院で高額療養費制度を適用して臍ヘルニアの治療を受けた場合、ご負担額の具体例は以下となります。
■70歳未満、目安年収370万円未満:約60,000円
■70歳未満、目安年収370~770万円未満:約80,000円
■70歳以上、課税所得145万円未満:約18,000円
(70歳以上の現役並み所得者は、70歳未満と同程度です)
※高額療養費制度による払い戻しを受けた後の額になります。
受診予約について
臍ヘルニアに関する受診予約は、お電話またはWeb予約にて受け付けております。お電話でのご相談も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
受診予約
■電話番号
TEL:093-482-2951
※受付時間/診療日 8:30~17:00
※休診日:月曜、木曜、第2、4日曜日(月曜、木曜が祝日の場合は診療)
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